二十四節気の3番目の、啓蟄(けいちつ)。
暖かくなり、土の中の虫たちが活動を始める「事始め」の時期でもあります。
何か新しいことを始めるならこの時期が吉ともいわれています。そして、この啓蟄の時期の美味しい旬のものといえば、山菜でしょう。
山菜といえば、調理するときにはアク抜き(重曹と熱湯をかけて、そのまま重曹水の中で一晩浸ける)が必要な場合がほとんどですが、天ぷらにする場合は、ごく一部の山菜を除いて、アク抜きせずに簡単な下処理だけでいただくことができます。
山菜の天ぷらを美味しく作るコツは、独特の香りや風味を損なわないように、衣は薄めにし、短時間で揚げるのがポイントです。
天ぷらにする場合の山菜の下処理
ふきのとう:洗ってから、外側のガクを取り除き、生のまま天ぷらに。苦みに弱い方は、長めに揚げる。
たらの芽:洗わずに根元を少し切り、ハカマを取って生のまま天ぷらにする。
こごみ:くるんと巻いてある葉の汚れをよく洗ってから生のまま天ぷらに。
こしあぶら:洗わずに根元を少し切り、ハカマを取って生のまま天ぷらにする。
しどき:洗ってゴミを落とし、根がついている場合は取り、生のまま天ぷらにする。
やまうど:よく洗ってから、先の5-6cmの部分を天ぷらにする。葉はついたままでいい。
ふき:生のまま皮をむいて水にさらし、水気を切ってから天ぷらにする。
<衣の材料>お好きな山菜約15個分
溶き卵 15g
水 50ml
小麦粉 50ml
1.ボウルに卵を割りほぐし、冷水を少しずつ加えて菜箸でよく混ぜ合わせる(ダマがあってもOK)。
2.小麦粉を加えて、粉っぽさがなくなるまでやさしく混ぜる(混ぜすぎるとグルテンが発生して、カラッと揚がらなくなるので注意すること)。
3.茶こしなどで小麦粉を全体に振りかけてから、天ぷら衣液に具材をさっとくぐらせる。
4.170℃の油で少量ずつ、狐色になるまでさっと揚げる。具材の大きさに合わせて20~60秒ほど。
5.塩か天つゆでいただきましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿